新たな年を迎え謹んで新春のお慶びを申し上げます。
はじめに、新型コロナウイルス感染症による影響を受けられた方々に衷心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く平穏な生活を取り戻せるようお祈り申し上げます。
新型コロナウイルスの影響もあり、ここ数年で社会全体のデジタル化・オンライン化が大きく進展しました。当協会事業におきましても、昨年は知財istをはじめとする研修事業や知財総合支援窓口の相談窓口、また途上国等における知財関連人材への研修などオンライン等にて実施しました。こうした変化はコロナ収束後も元に戻るものではなく、利用者のご要望を踏まえオンライン・オフラインどちらでも対応できるようにサービスの向上に努めてまいります。
一方、デジタル化やAI、気候変動に対応するグリーン化などの課題に対応して国際的な技術開発競争は激化しており、我が国は更なるイノベーション力が求められています。政府におきましては、こうした社会課題を解決するイノベーションの創出を促進すべく、「知的財産推進計画」や「科学技術・イノベーション基本計画」等を通じ様々な施策が進められています。
こうした情勢を踏まえ、当協会としましても引き続き全国各地の発明協会と協力しながら、企業・大学等に対する知財活動支援や、書籍出版・研修等を通じた知財人材の育成を推進することで、知財活動の面からイノベーションの火種を大きくし、我が国の発展の一助となるよう各種事業を実施してまいります。加えて、アジア太平洋を中心とした途上国等の知財人材の育成を通じて知的財産制度の法制度・運用整備を促すことで、各国の発展と当該国における我が国企業の知的財産権の保護に寄与してまいります。
また、次代を担う青少年がその豊かな創造性を育めるよう、少年少女発明クラブや全日本学生児童発明くふう展等の青少年創造性開発育成事業を行う公益社団法人発明協会の活動を支援してまいります。
今年の干支である壬寅の年は「厳しい冬を越えて、新しい芽が芽吹く」とされます。長く続くコロナ禍が明け、皆様にとりまして実り多き一年となりますことを祈念して、年頭のご挨拶といたします。
一般社団法人発明推進協会
会 長 岩 井 良 行
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