インドネシアの知財講師協会(APHKI) 来訪

 2022年10月31日(月)、インドネシアのIntellectual Property Rights Lecturer Association / Asosiasi Pengajar Hak Kekayaan Intelektual (APHKI)のメンバーが来会し、APICにて午前中にセミナーを開催し、午後は特許庁見学、最後にAPICに戻り弊会岩井会長と意見交換を行いました。
 合計19名の参加者の内、IP Collegiumのメンバーも含め約半数が産業財産権人材育成協力事業のJPO/IPR研修の研修修了生でした。これまでJPO/IPR研修等に、多くのインドネシアの大学講師、知財実務者が参加し、現在では大学教授や政府、法律事務所で高い地位についている人もいます。中でも、知財分野の大学講師はAPHKIを設立し、情報交換をしているとのことです。日本での研修成果を継続するために、自費でAPICを訪問し知財の知識をアップグレードしたいと計画された訪問でした。

 午前のセミナーはAPHKIの希望に基づき、「パンデミック時の特許庁における知財関連出願の進捗と日本経済との関連性」と「日本の知財高裁」について、元弁理士会会長の久遠特許事務所所長 奥山尚一先生と現弁理士会会長のプロメテ国際特許事務所所長 杉村純子先生にご講義いただきました。メンバーのAPIC到着が早かったので、予定より早く奥山先生にご講義を始めていただきましたが、質問が多く終了時間は予定よりも延びるほどでした。続く杉村先生のご講義も質問が多く、杉村先生も時間を延ばして質問にご対応いただきました。

 午後には、特許庁にて国際協力課長や元JICA専門家としてインドネシアに赴任されていた方々を表敬し、審判廷、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)等を見学いたしました。その後、弊会の岩井会長より挨拶と激励の言葉が述べられ、意見交換を行いました。
 皆さんの希望に沿ったトピックだったため、講義への質問が多く講義の時間が延びてもプレゼン資料が最後まで終えられないほどでしたが、メンバーには充実した様子が伺えました。

 APHKIの設立記念としての日本ツアーで、翌日以降メンバーは関西方面へと向かい、大学等を訪問したようです。数ある知財関連の組織の中から、弊会を今回の訪問先として選定していただいたので、この訪問が今後のインドネシアの大学における知財教育、知財を学ぶ青少年に少しでも役立てば幸いです。彼らの成功を祈念いたします。

講義風景(奥山先生)
講義風景(奥山先生)

講義風景(杉村先生)
講義風景(杉村先生)

集合写真
集合写真

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