年頭所感


新たな年を迎え謹んで新春のお慶びを申し上げます。

人口減少や少子高齢化の進行、AI・IoTの普及など我が国の社会が大きな転換期を迎える中、官民一体となってイノベーションを加速させて経済発展と社会的課題の解決を図るSociety 5.0の実現に向けた取り組みが進められています。政府の知的財産戦略においても、新たなビジョンとして「価値デザイン社会」を目標に掲げ、日本の特徴を活かし様々な価値を創造するための総合的な施策の展開が期待されています。
 当協会としましては、このビジョンの実現に貢献できるよう、長年にわたり実施してまいりました中小・ベンチャー企業等への知財活動支援や知財人材の育成を通じて、引き続き各種事業を推進してまいります。

まず、窓口相談支援事業※1や知的財産プロデューサー等派遣事業※1を通じて、中小企業や大学等の知財活動支援を行うとともに、これまでに6千人を超える研修生を受け入れてきた産業財産権人材育成協力事業※2を通じて、本年度もアジア太平洋を中心とした途上国等における人材の育成に協力してまいります。
 また、内閣府が実施する知財創造教育に関する事業や、当協会が作成を進めている知財創造教育の教材等を通じて、小中高等学校等における創造性教育の普及に向けた取り組みを進めてまいります。
 研修、出版等の自主事業につきましては、時代のニーズに対応した事業を展開することによって知財に携わる方々の期待に応えるサービスの提供に努めてまいります。

この春には、虎ノ門一・二丁目地区の再開発工事に伴い、仮事務所への移転を予定しております。本年も皆様からのご要望に沿いながら、気持ちを新たに知的財産権制度の普及啓発、イノベーションの創出等に寄与すべく努めてまいる所存でございますので、引き続きご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。最後に本年が皆様にとりまして実り多き一年となりますことを祈念して、年頭のご挨拶といたします。

一般社団法人発明推進協会
会 長  山 口 範 雄

※1 独立行政法人工業所有権情報・研修館 委託事業
※2 特許庁 委託事業

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