年頭所感

新たな年を迎え謹んで新春のお慶びを申し上げます。

本年は、当協会の前身である社団法人発明協会の発足から110周年を迎えます。したがいまして、公益社団法人発明協会とともに、これに関わる式典を挙行する所存でございます。当協会事業に対する長年にわたる格別のご高配に対し厚く御礼申し上げます。

さて、知的財産をめぐる内外の環境には大きな変化が生じております。昨年発表された政府の知的財産推進計画におきましても、「産業競争力強化のためのグローバル知財システムの構築」、「中小・ベンチャー企業の知財マネジメント強化支援」等を柱とする戦略的な知的財産政策の推進が強く謳われているところでございます。

当協会におきましては、長年にわたって特許庁からの委託による海外の知財人材育成のための研修事業を実施してまいりましたが、昨年はその研修生累計が4000人を超えるところとなりました。また、国内向けの研修者数も昨年までに2千人を超えるところとなりました。全国の都道府県発明協会では、特許庁の委託を受け、毎年11万件に及ぶ中小企業相談を実施しております。110周年を迎えるに当たり、このような長年にわたって培ってまいりました貴重なネットワークと経験を活用し、グローバル化、IT化が進む知財環境に対応した様々な事業を実施して参りたいと念じております。そして、情報化時代に即した内外の知財情報の提供、人材育成に向けた事業をさらに強化し、関係の皆様のお役にたつよう努力してまいります。

今後とも皆様からのご要望に沿いながら知的財産制度の普及、啓発、そしてイノベーションの創出等に寄与すべく勤めて参る所存でございますので、本年も引き続きご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。最後に本年が皆様にとりまして良いお年となることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

一般社団法人発明推進協会
会 長  山 口 範 雄

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